City of Houston, TX

Ryan Musselmanのチームは常に独自の道を歩んできました。10年以上前に始まった彼らの原点であるFPSから、最近注力しているクールなプレイヤー制作コンテンツまで、このチームはいわばアウトローの精神を常に持って独自性を示し、eスポーツの常識に挑んできました。

その精神はヒューストンの人々に共通するものと言えるかもしれません。この石油とガソリンで栄える大都市は、テキサスらしさに多種多様な文化的影響が組み合わさってできており、そこに住む人々は、その先に待つものが何であったとしても、決して恐れることなく自らの自由を追い求めます。NASAのランドマークとなっているジョンソン宇宙センターなら、彼らが向かう先にあるのは宇宙の星です。

それがテキサス流のローンスター(一つ星)の精神なのだと、Musselmanは言います。実際に、アウトローの精神を持つことが成功をつかむ鍵となることがあるのです。

Ryan Musselman

MusselmanとチームオーナーであるHector Rodriguezは2006年にOpTic Gamingを創設しましたが、きっかけは二人がCall of Dutyをプレイしていたことでした。そして今、OpTicはHouston Outlawsとしてオーバーウォッチ リーグに堂々の参戦を果たしました。ヒューストンの独自性とOpTicの型破りな流儀を組み合わせることにMusselmanは非常に大きな自信を持っています。そんなチームだからこそ、彼らがガンマンのヒーローからインスピレーションを得ていることに驚きはありません。

「マクリーからはヒューストンが持っているのと同じ自由と独立心が感じられます」とOutlawsのチームプレジデントであるMusselman言います。「それは他とは違うやり方に挑戦するという、私たちが昔から持っている美学に通じます。ヒューストンとマクリーから感じられる独立心が、異なるやり方に挑戦する気風を生み出しているんです」

そんな気風に惹かれてOutlawsはテキサス州にやってきました。これまでのところ、この両者は宇宙産業都市で生まれた最高のコンビだと言えます。

「ヒューストンを代表して戦えるのは素晴らしいことです」とMusselmanは言います。「素晴らしい州にある素晴らしい都市が、私たちを歓迎してくれています。テキサスには我がチームの超熱烈なファンがいます。真の意味で、私たちはテキサスのチームなんです」

テキサスにとって新参者である彼らですが、実は両者には深い関係があります。Rodriguezはエルパソ出身であり、テキサスの都市を本拠地としてオーバーウォッチ リーグに参加するという決断は、OpTicが一年以上前から計画していたものでした。

OpTicは以前から北米で高い人気を誇るeスポーツチームです。ネオングリーンとブラックの二丁のリボルバーがテキサスの象徴であるロングホーンを形作る――このオーバーウォッチ リーグチームのロゴが高い評価を得ていることにOpTicは非常に喜んでいます。(全米最大手のスポーツニュースネットワーク、ESPNは“現代の伝統スポーツのチームロゴと比較してもそん色のない出来だ”と称賛しました)

それだけでなく、彼らはテキサス・レンジャーズの共同オーナーであるNeil Leibmanともタッグを組んで、オーバーウォッチ チームの夢を現実のものとしました。これまでにいくつものプロチームを成功に導いてきたLeibmanとのパートナーシップによって、Outlawsのテキサスにおける地歩はさらに固まることとなりました。

Houston logo

嫌味のないグリーン

Houston Outlawsの所属するOpTic Gamingのファンたちは以前から「グリーンウォール」と呼ばれています。Outlawsのチームロゴのツノと星がネオングリーンになっているのはそれが理由です。二丁の黒いリボルバーで形作られたロングホーン・スカルは、有名な「テキサスのやり方に口を出すな」というテキサス人気質の象徴です。

「この分野に彼が一緒に参加してくれたことはこの上なく光栄でした。彼は大胆に、かつ自信を持って挑んでくれました」とMusselmanは言います。「私たちは独自の分野での運営経験を持ち、既にブランドを確立できていたので、買収などではなく、自分たちがやっていることをサポートしてくれるような組織と提携したいと考えていました。私たちのパートナーシップは他に類を見ないものであり、将来がとても楽しみです」

組織を立ち上げるだけでも大変ですが、本当に難しいのはチーム作りです。

そこでチームは、独自の発想を持つManager Matt “Flame” Rodriguezをゼネラルマネージャーとして獲得しました。どこよりも高い契約金を払って有名プレイヤーを集めれば勝てるチームが作れるのでしょうか?違います――Rodriguezがメンバーを集める際に一番重視していたのは、チームのメンバー間の相性です。

その結果、ファンにとっては2017 オーバーウォッチ ワールドカップを思い起こさせるチームが出来上がりました。Jake “JAKE” Lyon、Matt “Coolmatt” Iorio、Shane “Rawkus” Flahertyの3人は元アメリカ代表チームのメンバーであり、最終的には王者となった韓国に4ゲームを奪われる展開となったものの、彼らは準々決勝で韓国から最初のマップを奪ってファンを沸かせました。

10人のチームメンバーの中には彼らを含めて合計6人のアメリカ人プレイヤーが存在します。残りのアメリカ人プレイヤーはMatt “Clockwork” Dias、Austin “Muma” Wilmot、Daniel “Boink” Penceの3人で、海外からのプレイヤーはJiri “LiNkzr” Masalin、Lucas “Mendokusaii” Håkansson、Alexandre “SPREE” Vanhomwegen、Christopher “Bani” Benellの4人です。比較的大人数のチームは、我が道を行くOutlawsらしさのあらわれでもありますが、それはプレイヤーからコーチングスタッフまで、全員が納得して行えるように配慮して作られたものでした。

Biggest rivals

オーバーウォッチ リーグで最大のライバルは?

Dallas FuelとNew York Excelsior。

「プロプレイヤーたちは長い間オーバーウォッチ リーグを待ち望んでいたので、本当に嬉しいです」とMendokusaiiはチームが発表された時に言いました。「クローズドベータの頃からこのゲームをプレイしていますが、それでも自分のキャリアがたった今始まったように感じています。過去に前例のないことなので、凄く楽しみにしています」

ヒューストンではチームに大きな期待がかけられるでしょう。街にはまだアストロズが第7戦までもつれたスリリングなワールドシリーズを制した余韻が残っており、ファンはロケッツが1994年と1995年にNBAタイトルを連覇したことを今でも鮮明に覚えています。ここでは今年の初めのハリケーン「ハービー」による被害からの復興がまだ続いており、Outlawsはスポーツ(そしてeスポーツ)が街の復興に活力を与えることを知っていて、早くそれに貢献したいという気持ちでいっぱいのようです。

「ハリケーンでは大きなショックを受けました。大変な悲劇でした」とMusselmanは言います。「地元の警察や消防、救助隊の方々の努力には本当に頭が下がります。私たちも復興に貢献したいんです。ヒューストンを支援するあらゆる活動に、私たちも積極的に関わりたいと考えています。私たちの名前があがること自体が光栄なことです。期待に応えられるよう頑張りたいと思います」

そのチャンスはすぐに訪れるでしょう。先週行われたプレシーズンの対戦で、OutlawsはTeam EnVyがオーナーとなるDallas Fuelとの間で、eスポーツ界最大のライバル関係となる“eクラシコ”を再燃させました。1月11日にシーズンが開幕すれば、このようなライバル関係が新たに築かれるであろうことは間違いありません。

「チームとして、私たちは何をする時でも、それが織りなす物語を意識しています。それは単なるゲームや動画ではなく、OpTicやHouston Outlawsらしさを形作るパズルのピースなんです」とMusselmanは言いました。「私たちが目指しているのはプレイヤーの物語を伝えることです。Houston Outlawsでも素晴らしい物語をお届けしたいと思います」

数週間後には、その物語の第一章が幕を開けることになります。これだけは間違いありません――Houston Outlawsは彼ららしい独自のやり方でそれをやってのけるでしょう。